Cooperation

Cooperation大阪大学大学院医学研究科―連携大学院 循環微小画像医学講座

博士課程学生

国立循環器病研究センター研究所細胞生物学で研究をしながら、学位を取得することが可能です。これは大阪大学医学系研究科の連携大学院講座になっているからです(循環微小画像医学講座)。学位の審査請求を阪大にお願いすることで単位やその他の規定に達していれば論文を書きあげて卒業できます。これまで15名ほどの卒業生がおり、現在も連携大学院生が5名在籍しています。全員立派な論文を書きあげて予定内に卒業しています。

修士課程学生

大阪大学の連携大学院生としては直接循環器病研究センターに在籍はできませんが、大阪大学医学系研究科の講座から派遣していただくことで修士課程―博士課程の一貫した研究を国立循環器病研究センター細胞生物学部で行うことが可能です。 博士課程学生・修士課程学生をいつでも募集しております(平成25年度以降もいつでもお待ちしています)。博士課程は年2回の入試(8月20日頃と12月15日頃)があり、語学試験(英語論文の和訳)と面接(私との面接だけ)だけです。

入試に先だって願書などの提出がありますので詳細は
http://www.med.osaka-u.ac.jp/jpn/students/research.htmlをご覧ください。

国立循環器病研究センター細胞生物学部
(大阪大学医学系研究科連携大学院 循環微小画像医学講座)での研究内容

イメージングを駆使した心臓・血管形成機構の解明

がテーマになります。研究内容の詳細は、ホームページ内に記載していますが、生きた細胞、ゼブラフィッシュを用いてどのように心臓・血管が形成されているのかを形態学的に見ることと、その形態形成に重要な情報伝達系を明らかにしていくことが目標です。

したがって、参加してくれる学生さんにはこの目標にあったテーマで研究をしていただきたく予定です。使用するのは、ゼブラフィッシュと血管内皮細胞が主になります(もちろん血管平滑筋細胞やリンパ管内皮細胞、心筋細胞も使います)。情報伝達系ではVEGF-VEGF受容体系とangiopoietin-Tie受容体系、さらにHIPPOシグナル研究を軸としていますが、これら以外にもG蛋白質共役型受容体シグナルも研究しています。シグナル伝達の可視化を生体(ゼブラフィッシュ)を用いて行いシグナルが個体での如何なる機能を果たすために機能しているのかを探ろうとしています。

さらに大事な研究テーマとして血管安定化機構を調べるためにVascular endothelial cadherin(VE-cadherin)に注目しています。これは上皮細胞のE-cadherinと同様にclassical cadherinに分類される分子であり、cadherin研究の普遍性や細胞特殊性を勉強するのにとても重要なテーマとなっています。

イメージング機器はとても充実しており、二光子顕微鏡から正立・倒立共焦点顕微鏡、spinning diskの共焦点顕微鏡、実体顕微鏡(蛍光)などはすべて整っていますので、どのうようなイメージングにもチャレンジできます。

研究の指導方針について

  1. まず学生さんには複数のテーマから選択してもらったテーマを研究していただく方針です。テーマが決定したら、計画もはじめは示しますが、数か月経過したら自らの結果を解釈してみずから計画を立てる訓練をしていただきます。もちろんdiscussionしながら(最低週一回)進めていきます。
  2. 論文を卒業までにmaterial and methodくらいは書けるようになっていただきたいと思うので訓練します。
  3. 論文を如何に読むか?これは、知識を得るためが主ではありません。他の研究者がどのように仮説をたて、どのように検証していくことで科学的に真実を証明していくのかを学ぶことだと考えていますのでこれもはじめは指導します。
  4. 学会には積極的に参加していただきます(国内1回、海外1回は、発表する方は旅費などサポートします)。

いつでも見学にいらしてください。

連絡先:国立循環器病研究センター研究所 細胞生物学部 望月直樹
Mail: mochizuki*ncvc.go.jp (Please change * to @)
電話:06-6170-1070 内線 50261

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