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Message部長の挨拶

2019年7月1日の岸部への移転から2年が経ちます。細胞生物学部のスペースも拡張され、ゼブラフィッシュの飼育装置も新しくなり、顕微鏡も充実しました。移転の際に移動のために減数した個体数も、以前より増加し、これまでのように「形態変化と情報伝達の同時可視化による循環臓器発生・再生メカニズムの解明」研究を推進しています。

真実の解明のための科学と向上心に裏打ちされた科学研究を実施する姿勢が重要との考えは、部内でも浸透しています。研究者が毎日、何故だろうと考えながら実験している姿と討議している姿に感心しています。頭(脳)は使えても、今は研究所長としての仕事のために自分で手を動かせない状況を歯がゆく思っていますが、いつでも現役復帰できるようにと新しい技術や最新知見を得ながらも独自性のある研究を進めたいと思います。

令和3年6月

国立循環器病研究センター研究所 所長
細胞生物学 部長
大阪大学医学系研究科連携大学院招聘教授

望月直樹

研究者の心構え

  1. 研究することで心底明らかにしたいと考えている課題をもつこと
  2. 論理的に実験計画をたてること
  3. Positive control negative controlをおくことを常に意識していること
  4. 結果をバイアスなく評価・検討できること
  5. 一人では実験はできないので、周りの研究者と共調できること
  6. 自費で研究しているわけではなく、公的・私的研究補助金で研究していることを理解して研究成果を論文としてまとめること

最後に一つ、道を拓くのは己の努力と周りの助けです、努力した分だけ成果は伴ってくるはずです。
ベンチに向かう時間がその方の将来を決めると言っても過言ではないでしょう(鋭い観察力で何でも新しいことを見つけ、疑問に思ったらまた実験計画を立てるでしょうから、きっと研究することが楽しくて仕方がないような研究者が生まれることでしょう)。

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