2019年7月1日の岸部への移転から2年が経ちます。細胞生物学部のスペースも拡張され、ゼブラフィッシュの飼育装置も新しくなり、顕微鏡も充実しました。移転の際に移動のために減数した個体数も、以前より増加し、これまでのように「形態変化と情報伝達の同時可視化による循環臓器発生・再生メカニズムの解明」研究を推進しています。
真実の解明のための科学と向上心に裏打ちされた科学研究を実施する姿勢が重要との考えは、部内でも浸透しています。研究者が毎日、何故だろうと考えながら実験している姿と討議している姿に感心しています。頭(脳)は使えても、今は研究所長としての仕事のために自分で手を動かせない状況を歯がゆく思っていますが、いつでも現役復帰できるようにと新しい技術や最新知見を得ながらも独自性のある研究を進めたいと思います。
令和3年6月
国立循環器病研究センター研究所 所長
細胞生物学 部長
大阪大学医学系研究科連携大学院招聘教授